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コーヒーの乾杯〈会長🌷〉



新型コロナウイルスが蔓延し世間が自粛期間に入ってしばらくした頃、僕はこんなことを考えた。


「お酒の場には乾杯という文化がある、コーヒーを飲む前にはこのような文化はあるだろうか?」と。


居酒屋でのみんなの第一声は「乾杯」だ。盃を交わす。楽しいひとときが始まる。

ではカフェではどうだろう?店員さんからドリンクを受け取り「ありがとう」と言って口にする。


僕はRCSの幹部ミーティングで「コーヒーにも乾杯のような文化をつくろう」と提案した。コーヒーを飲む前に何か挨拶があればよりおいしく飲めるのではないだろうか。

いつも通り後先なんて考えずの発言であった。


結論を先にお話すると僕の考えるコーヒーでの乾杯は「いただきます」そして「ごちそうさま」だ。日本人にとっては身近なこの言葉。

欧米をはじめ海外では「いただきます」「ごちそうさま」といった文化がない。私たちの国にはこんなにも素晴らしい食の文化があったのだと再認識させられた。



スペシャルティコーヒーという考え方が広く認知され、特定の国や単一の農園といったような産地に特化したコーヒーが飲める時代になっている。産地に赴いてコーヒーのリアルな生産を体験している人や現地と直接取引まで行っている人もいる。いつかは現地にも行ってみたいなと考えつつも僕自身、生産国に訪れたことがない。


また、フェアトレード認証によって多少は改善されてきているものの、いまだに生産者への利益還元が十分でないことも事実だ。

そんな中で一消費者として、よりおいしくコーヒーを飲むためにできることは目の前のコーヒーに感謝の意を持つことなのではないかと考えた。


From beans to cup の考えにも共通するが、生産者から提供者まで様々な人が尽力した一杯であることを忘れないでいたいものだ。

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